座間の大凧 復興願い大空へ 5/4(水)・5(木)に相模川グラウンドで復興凧を掲揚
神奈川のまつり50選に選ばれている、座間市の大凧まつり。今年は、東日本大震災のチャリティーイベントとして「復興祈願 座間の大凧」と銘打ち、5月4日(水)と5日(木)に相模川グラウンドで開かれる。例年揚げられる大きさ13m四方の大凧ではなく「復興」と描かれた3m60cm四方の凧を掲揚。市民の被災地支援の想いを乗せた凧が、大空に舞い上がる。主催は座間市大凧保存会と座間市大凧まつり実行委員会。
座間市の市制施行40周年記念事業として準備が進められてきた今年の大凧まつり。3月11日に発生した東日本大震災の被害状況を考慮して、開催の可否が検討されていたが、4月1日に同委員会の協議により、復興を祈る行事として開催が決定した。主催者は「座間の空は、被災地の空と結ばれている。被災地へメッセージを発信できる催しになれば」と期待を寄せている。
4日は、午前9時30分から開会式と清め式が行われ、被災地への黙祷も捧げる。復興凧の掲揚は、10時から午後4時まで。20〜30人の引き手が、空高く凧を舞い上げる。また、伊勢原市の「楽天会」によるせみ凧の連凧も、同じ時間帯に揚げられる。当初、掲揚される予定だった「盛栄」と描かれた大凧は、会場内で展示。被災地へのメッセージを書き込める寄せ書き凧も置かれる(両日とも10時から)。また、開会前の8時30分からは、座間青年会議所主催の「第27回わんぱく相撲座間場所」が開幕される。
5日の復興凧の掲揚は午前10時から午後2時45分まで。午後3時には、大凧のお焚き上げが行われ、復興を願って大凧が燃やされる。例年は関係者のみでお焚き上げしていたが、今年は一般市民も見学できる。
須賀川産の農産物も
両日は、例年より多い露天商119店のほか、座間市商店会連合会の模擬店も出店する。合わせて、座間市と都市間交流を進めている福島県須賀川市の野菜を販売。これは、福島第1原子力発電所の事故で風評被害を受けている同市を支援するもの。また、会場内に義援金を募る募金箱も設置されるとのこと。子どもが見学できる消防車両が、5日に展示される予定となっている。
開催中、座間駅東口と座間市役所から、会場までを結ぶ無料シャトルバスが運行する。
詳しい問い合わせは座間市商工観光課【電話】046(252)7604、または座間市観光協会【電話】046(205)6515まで。
史上2回目の復興凧
座間の大凧揚げは、約200年以上の歴史を持つ伝統的な行事。長い歴史のなかでも、復興凧が揚げられるのは、今年で2回目になる。第1回目は、太平洋戦争が終わった翌年の昭和21年。物不足のなか、日本の復興を願い「復興 FUKKO」と描かれた大凧が新田宿地区で製作され、掲揚された。
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