神奈川県交通安全対策協議会は5月1日、「自転車交通事故多発地域」に、座間市を含む16市区町を指定した。同協議会は、指定地域に交通マナー向上のリーフレットを重点配布するなど啓発に努めている。
同協議会によれば、県内の交通事故の発生数や死傷者数は減少傾向にあるものの、自転車が関連する事故の割合は年々微増している。こうした状況を受けて同協議会は、平成22年中の自転車交通事故の構成率が県下平均(23・8%)より3ポイント高い、または死者数の多い16市区町を多発地域に指定した。
平成22年に座間市では、683件の交通事故があった。そのうち自転車事故の発生件数は190件。全体の27・8%を占めており、県内58の市区町村で14番目に高い数値となっている。県下でも最も高い数値となったのは川崎区で41・9%。
幹線道路で多発
座間警察署によると、平成22年中に管内で起きた自転車事故190件のうち、相模が丘(47件)とひばりが丘(29件)が、全体の40%を占めている。この傾向について同署は、「地区内に、自転車と自動車の交通量が多い幹線道路があるのが要因」と分析。相模が丘には、主要地方道座間大和線(座間街道)と県道51号線(行幸道路)があり、ひばりが丘には座間市役所北側から大和市南林間まで東西に伸びる道路が走っている。これらの幹線道路の交差点で、出会い頭の事故が多く発生しているという。
同署は「自転車も(自動車と同様に)交差点での一時停止と左側通行を遵守して下さい」と話している。また、自動車の運転手に対しても「交差点では、本線を走る車だけでなく、自転車や歩行者にも注意を払って欲しい」と呼びかけていた。
自転車事故を防ごうと同署では、市内小学校での実技教室などを展開している。また、事業所向けに行う安全運転講習で、自転車のマナー向上も呼びかける考えだ。
携帯使用等に罰金
5月1日に神奈川県道路交通法の施行細則が改正された。これにより自転車運転中の携帯電話の操作や通話、イヤホンで音楽を聴く行為(安全運転に支障をきたす場合)が禁止となった。違反した場合は、5万円以下の罰金が課せられる。
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