第30回公民館まつりの実行委員長 堀口 孝さん 緑ヶ丘在住 75歳
文化交流の拠点に
○…30回目の節目となる公民館まつりが5月27日(金)から3日間、開催される。東日本大震災の影響で、一時は中止も検討されたが、「こんな時だからこそ地域とのつながりを」という市民の声を受けて開催を決めた。10年ほど前から公民館まつりに携わり、今年初めて実行委員長となった。9人の実行委員をまとめ、公民館のスタッフと協力して会場設備や演目決めなど準備に取り組む。
○…出身は東京都大田区。保険会社に勤め全国を飛び回り、16年前に座間市に移り住んだ。忙しかった仕事が終わり、やっと自分の時間を持てた。そんな中、偶然目に留まった謡曲初心者教室のチラシが昔から興味のあった古典芸能を始めるきっかけに。現在は代表を務め、月3回の練習を行っている。謡曲への好奇心が旺盛で、分からないことは辞書を引きながら練習する。「謡曲は能の中でストーリーを表す台本のようなもの。語りで歴史上の人物や文化、情景やふるまいをより魅力的に伝えることが出来れば」と熱く話す。
○…妻とともに101歳になる母親の介護をしながら暮らしている。3人の娘は結婚し、今は6人の孫の成長も楽しみ。末娘の結婚式では、謡曲を披露したことも。奥さんにも一緒に謡曲をやろうと誘うものの、「『かえるが鳴いているみたい。聞こえないところで練習して』と言われてしまう」と苦笑いを浮かべる。ずっと謡曲を続けられるよう、お酒も控え、体に負担をかけないよう気を付けている。
○…「地域の人が交流できる文化活動の拠点」と公民館サークルの魅力を話す。公民館まつりは、サークルにとって日頃の練習の成果を発表する場だ。自身の所属する「座謡会」も本番では、演目「高砂」の発表を控えている。今回参加するサークルは114にのぼり、「普段あまり接点のない他の団体と、まつりを通してお互いの世界を知るきっかけになれば」と思いを込める。
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