座間防犯指導員連絡会の会長に就任した 横前喬(たかし)さん 入谷在住 72歳
大好きな地域に恩返しを
○…市民の防犯意識を向上させるために、警察や行政と連携した活動、地域でのパトロールなどを行う「防犯指導員」。14人の市民で構成されており、その会長に5月26日付けで就任した。今年度の重点目標に、青色パトロール車による巡回強化、振り込め詐欺の防止などを掲げる。会長としては、「人生経験が豊富な人の集まり」と表現する仲間の意見を取り入れながら、連絡会をまとめていく。また「メンバーの親睦を深めて、参加しやすい環境づくりをしたい」と意気込む。
○…指導員のほか、防犯協会の事務員として働いたり、青少年補導員を務めていたことも。地域防犯に積極的に関わっており、その原点は、入谷小学校の児童へのあいさつ運動だ。毎朝通学路に立ち、「おはよう」と声をかける。平成16年から続けていて、子どもからは「おはようのおじさん」と親しまれている。そのお礼に手紙をもらうことも。そこには、「いつもありがとうございます」「中学に行っても忘れません」というメッセージが書かれている。「大きな励みです」と大事そうに手紙を見せてくれた。
○…奥さんと3人の子ども、4人の孫がいる。最近は、畑を借りて家庭菜園をしている。作る野菜はジャガイモ、たまねぎなど。知人の勧めで始めたが、今はこれが「楽しい」。種を植え、育て、実がなることに喜びを感じている。育てたスイカを孫にあげたこともあり、「喜んでくれた」とうれしそう。
○…入谷に移り住んで35年ほど。近くには森があり、相模川方面にはのどかな田園風景が広がる。午後になると座間高校の部活の元気な声が聞こえてくる。そんな地域が大好きで、防犯活動を始めたのも「お世話になった恩返しがしたい」という想いから。「何よりあいさつが大事。声かけを通じて、地域の人たちの防犯への関心を高めていければ」―。会長として、そして一市民として、今後も地域の安全を守っていく。
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