避難所生活での心得を学ぶ「災害避難所宿泊体験塾」が6月18日と19日に、ひばりが丘小学校の体育館で開かれ、65人の参加があった。主催は防災活動に取り組む「ざま災害ボランティアネットワーク」。
この体験塾は、本やテレビから得る情報ではなく、実際の体験を通じて、避難所で生活するために何が必要なのかを知ってもらうことが目的。毎年6月と11月に行われており、今回で5回目となる。同ネットワークの濱田政宏さんは、「ダンボールで通路を確保したり、ブルーシートと物干し竿を組み合わせて更衣室や授乳室として使えるスペースを作る。体験しないと気付かない点が多い」と、その必要性を語る。
参加した市民は、市の防災対策の実状などを学んだほか、「目黒巻」というイメージトレーニングに取り組んだ。これは、東京大学の目黒公郎教授が考案した手法で、地震発生後の行動を10秒後、3分後、30分後、3時間後と時系列に沿って考え、シートに書き出していくもの。参加者たちは、家族との連絡や合流の方法などを具体的にシミュレーションしていた。トレーニング終了後は、お互いのシートを交換して、意見を出し合った。
子どもと参加した40歳の男性は「目黒巻のトレーニングでは自分が考えている以上に、一つ一つの行動に時間がかかることがわかった。また、家族と連絡を取るために玄関にメモを残すなど、他の参加者のアイディアも参考になった」と話していた。
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