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取材協力 湘陽かしわ台病院 医療レポート連載27 パーキンソン病 神経内科専門医 熊澤竜哉先生
―パーキンソン病とはどんな病気ですか
代表的な症状は、手足のふるえや歩行障害、動作が緩慢になることです。日本では1000人に1人ほどの割合で患者さんがおり、多くは中年以降の方に発症し、高齢者に多い病気です。 まだ病気になる原因には不明な点が多いのですが、中脳(ちゅうのう)の黒質(こくしつ)という部分の神経細胞が変性することにより神経刺激の伝達に必要な「ドパミン」という物質が不足して症状が現れることが分かっています。
―治療方法は
かつては良い治療薬がなく、発病すると数年で寝たきりになってしまう可能性が高い病気でした。しかしながら近年では、症状を緩和する薬が多数開発されております。これらの薬を上手に用いることによって生活への支障を減らし、より良い生活スタイルを長く維持することもできるようになってきました。
―他にもふるえが出るような病気はありますか
脳梗塞や特定の薬の影響によって、パーキンソン病と同じような症状が出現するパーキンソン症候群や、頭部にもふるえが出やすい本態性振戦、多系統委縮症や進行性核上性麻痺などの神経変性疾患といった病気があります。
それぞれ治療方法が異なりますので、「手足のふるえが続くな」と感じたら早めに専門医に診断してもらうことが大切です。
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