新設された東原地区社会福祉協議会の会長を務める 富樫 春夫さん 東原在住 75歳
子どもたちへ”いい故郷”を
○… ”すべての東原住民の安心・安全を築く絆づくりを目指そう”。市内で27番目となる地区社協が東原エリアに新設された。地域団体の取り組みを市民に理解してもらう、団体同士の交流の場を作る、街の課題を住民と一緒に解決するなど、福祉向上の役割を担う。防災訓練や避難マップ作成にも力を入れる考えだ。高齢・少子化、児童虐待、災害など地域ぐるみで取り組む課題はたくさんある。「東原の絆作り」に、志は高い。
○…40年以上住み続けている東原。実は以前、地区社協設立に向け奔走したことがあった。「やらなきゃならんと決めていた。でもひとりじゃどうにも。今は支え合う方々がいることに感謝したい」。具体的に動き出したのは今年3月。市社協などが主催する街づくり講座で設立を願う声が挙がった。3.11の影響も大きかったという。有志や市社協と準備会を結成し、半年にわたる検討会議の末、スタートラインに立った。
○…定年後、知人に誘われ軽い気持ちで民生・児童委員を引き受けたのが始まり。地域福祉はまったくの門外漢だったが、不登校や校内暴力の防止、高齢者訪問など、さまざまな問題に取り組む中で近所付き合いの必要性を感じるようになった。12年の活動を終え、昨年退任。ゆったりとした老後を、と考えていたところへ地区社協の話が舞い込んできた。「性分ですね、地域のことは放っとけないんです。子どもたちが、好きだと思える故郷作りがしたい」。一方で、地域団体はまだまだ認知不足だという。「自治会や老人会など、地域の横の繋がりを強くして、市民の方から理解し協力してもらう必要がある」
○…山形県生まれ。息子夫婦との2世帯住宅で暮らす。中学生の孫2人は部活に一生懸命とうれしそう。趣味の健康ウォーキングは、腰を痛めて休憩中だとか。自宅近くの菜園でキャベツやカブなど多種育てており「虫食いだけどおいしい」野菜が食卓に並ぶ。
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