市民から公募していた2012年の「座間の大凧」の凧文字が、1月24日に開かれた選考委員会で、「興龍」に決まった。座間在住の鈴木史生さんが考案したもので、天に昇る龍のように東日本大震災からの復興を遂げて欲しいという願いが込められている。
凧文字は、座間市大凧保存会(鹿野正士会長)のメンバーや遠藤三紀夫市長、小野たづ子市議会議長などで構成される選考委員会によって決められる。今年は1月1日から16日まで作品を募り、38人から42点の応募があった。市商工観光課によると、震災復興に関連した作品が全体の3分の1を占めたという。
最終選考には、鈴木さんの「興龍」のほか、「龍翔」「勇翔」が残り、委員による決選投票が行われた。今年の干支・辰を取り入れながら復興を祈願している点などが評価され、「興龍」が選ばれた。
公募を通じて関心高める
神奈川のまつり50選にも選ばれている「座間の大凧」は、江戸後期から続く伝統的な行事。大きさ13m四方、重さ1tにもなる大凧が舞い上がる姿を見ようと、近隣から多くの来場がある。
凧文字の公募は、広く市民に祭りへの関心を持ってもらうために、15年ほど前から始められた。これまでに「敬愛」(2002年)、「慶祥」(2006年)、「盛栄」(2011年)などが選ばれている。12年前の辰年(2000年)は「昇龍」だった。
今年は5月4日(金)・5日(土)に、開かれる予定となっている。
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