谷戸山公園で花菖蒲「座間の森」を育てるふるさとフォーラム座間の会長 増茂 宣雄さん 相模が丘在住 81歳
いくつになっても勉強
○…ふるさとフォーラム座間が県立谷戸山公園内の田んぼの横に花菖蒲「座間の森」を植えたのは1995年のこと。毎年6月中旬になると100株ほどが順次開花していく。白地に薄い藤色のぼかしが入った大きな花びらが特徴で、「やっぱりほかのものとは違うよね」と満面の笑みを浮かべる。2年前に2度目の会長となり、現在会員は30人。座間の森の手入れや、親子での田植えなどを行う。
○…ふるさとフォーラム座間は、公民館で地理や歴史を学ぶ「いさまふるさと塾」を前身とし、20年前に立ち上がった。自身は定年を期に入会し、同公園の周りの清掃やボランティアなど積極的に地域に目を向けた。市の特徴でもある「坂」を50カ所以上調べ、会報へ掲載したことも。「文献との比較や名前の由来がおもしろかった」と、現地の石柱や文化財の資料をもとに原稿を仕上げた。「座間を、すみからすみまで知ることが出来たよ」
○…群馬県の出身。結婚を機に55年前に座間へ。大型重機械の設計やエンジニアとして都内の会社に勤務。海外出張でアルジェリアやブルガリアなど世界各国へ行った。英語は仕事帰りに習い、通訳なしで話していた。外国で意思を伝えることで「物怖じしなくなった」という。また、仕事の傍ら独身寮時代からサボテンを育てるなど、植物が好きだった。「生活を充実させる」植物の世話。忙しい合間を縫って「プロセスに楽しみを感じる」と、独学で蘭やシンビジウムを育てた。家庭菜園や生け花が趣味の妻とは「お互い口は出さない」そうだが、一緒に相模原公園へ花を見に行くことも。
○…自宅でも「座間の森」を育てる。見頃が過ぎたころ、1本1本芽をとり来年へ向けプランターで新しい芽を育て始める。また、色鮮やかさが魅力とグッピーの成育も楽しみのひとつ。「いくつになっても勉強」と無理せず楽しみながら活動を続けていく。
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