県消防操法大会に出場する「市消防団第2分団」の分団長を務める 小林 孝行さん 座間在住 33歳
人との出会いが原動力
○…2年に1度、厚木の県総合防災センターで開かれる「県消防操法大会」。座間は、5つの分団が順番に出場するため、大会に挑戦できるのは10年に1度になる。市の代表として、第2分団の分団長としての責任は、「重いです」と語る。大会に向けて4月から練習をスタートし、今は2日に1回ほどのペースで取り組んでいる。練習を重ねることで、チームワークも深まってきた。33歳という年齢で分団長を務めるのは珍しく、先輩と後輩が混在する構成の中、重視するのは皆の意見を聞くこと。「『俺に着いて来い』ではなくて、『一緒に歩もう』という気持ちです」
○…「家族みたい」。消防団について、そう表現する。入団して8年が経ち、多くの団員と苦楽を共にした。先輩は兄貴のような、後輩は弟のような存在だ。「自分の子どもが悪いことをしたら、しっかりと叱ってくれる。地域で頼れる家族です」と嬉しそう。消防団を続ける上で、妻の理解とサポートも大きい。外出することが多い中、3人の子どもの育児も含め、しっかりと支えてくれる。「絶対に頭が上がりませんね」と苦笑い混じりに、感謝の気持ちを話す。
○…座間市社会福祉協議会の職員として、地域福祉の向上に尽力している。その原点は高校生の頃。知人が阪神淡路大震災の被災地支援に行ったことに触発され、ボランティア体験会に参加した。そこで講師が語った、人と人のつながりや、支えあうことの大切さ。「雷が落ちたような衝撃」を受け、ボランティアの扉を叩いた。今は、「お互い様」の街づくりを目指し、日々奮闘している。
○…趣味について尋ねると、「人付き合いですね」と満面の笑顔で答えた。とにかく人と話すことが楽しく、大好き。だからこそ、人と関わる機会の多い市社協での仕事や消防団の活動は、自身にとってのライフワークだという。「毎日が新鮮です」と目を輝かせた。
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