「市老人クラブ連合会 ソレイユざま」の会長などを歴任した井上達夫さん(82歳/入谷)が、老人クラブ育成功労者として厚生労働大臣表彰を受けることがこのほど決まった。10月4日に東京で開かれる全国老人クラブ大会で表彰される。=10月3日起稿
同表彰は、長年にわたって老人クラブの発展に尽力し、功績のあった人や団体を称えるもの。対象は、老人クラブ育成功労者、優良老人クラブ、優良市区町村老人クラブ連合会の3種類。育成功労者は、クラブの育成指導や援助に20年以上(役員の場合は10年以上)努めている人が選ばれる。座間市社会福祉協議会によると、記録に残っている限り、座間市民が育成功労表彰を受けるのは初めて。
各会長を歴任
井上さんは1996年に知人に誘われて、地元の老人クラブ「天台若竹会」に入会。1998年から2012年の春まで会長を務めた。在任中は、定年退職後の時間を持て余している男性を地域に呼び込もうと、会員増強に尽力した。
2007年には、市老人クラブ連合会の会長に就任。5年の在任期間では、アイディア溢れる施策に取り組んだ。「老人会」という言葉が与えるイメージを一新しようと、会員から愛称を募り、フランス語で太陽やひまわりを意味する「ソレイユ」に決めた。また、老人クラブの6割が女性で構成されていることから、連合会内に「女性部」を立ち上げた。さらに、神奈川県老人クラブ連合会でも、理事や編集委員会の副委員長を歴任した。
今年の春には、「若い世代に任せることが大事」と、市老連の会長を下りた。
厚生労働大臣表彰について井上さんは、「会長を辞めた後だったので驚きました」と話しながらも、「率直にうれしいです」と喜んだ。
スミ子さんも受賞を喜ぶ
結婚して59年になる、妻のスミ子さん(80歳)も天台若竹会の一員。達夫さんのこれまでの活動を振り返り、「会員の方に理解してもらうことを大切に、取り組んできたと思います」と話した。近隣住民が、表彰を祝う会を催してくれるそうで、「主人が取り組んできた成果なのかもしれません。うれしいですし、みなさんに感謝しています」と目を細めた。
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