ふるさとまつりなど市内のイベントで、30年近く司会を務める 河内 富郎さん 相模が丘在住 78歳
衰え知らずの名司会者
○…11月4日に開かれた「座間市民ふるさとまつり」の舞台上、ピンクの衣装を着こみハキハキとした口調でプログラムを滞りなく進行させていく。ふるさとまつり以外にも、相模が丘や相武台の桜まつり、神社の例大祭、盆踊り大会にもボランティアの司会として出演。知る人ぞ知る名司会者だ。街を歩くと、「いつも楽しみにしています」「お上手ですね」と声をかけられるとか。「本当に嬉しいですねえ」とニッコリ笑う。
○…司会を始めたきっかけは、30年ほど前に相模が丘さくら祭りのカラオケ大会に出演したこと。観客の注目を浴びることに喜びを感じた。「司会者になればステージにずっと立っていられる」。そんな「目立ちたがり屋」の気質が、今の道を歩ませた。今では30年のベテラン司会者。演者には気持ちよく歌い踊ってもらい、観客にはワクワクした気持ちで楽しんでもらうことを心がけている。「目立ちたい」と始めた司会だが、実際はステージを陰で支える黒子的な存在。「目立っては駄目なんですね」と苦笑いを浮かべる。
○…生まれは東京。今から45年ほど前に座間に移り住んだ。妻、息子と娘、2人の孫がいる。会社員の頃は、自動車部品の製造会社で長く勤務した。当初は営業職で、途中から役員の自動車の運転手を務めるように。役員や会社の重要な取引先の顧客も乗せるため、言葉使いには特に注意を払うようになった。運転手時代の経験は、司会者としてもいきている。
○「若いね」「本当に80歳近いの?」。周囲からよく言われるという。若さの秘訣は司会に加えて、趣味の多さ。大好きな歌舞伎には月2回足を運ぶ。今でこそ踊らないが、一時は日本舞踊を習っていたことも。DVD観賞も趣味の一つ。特撮、時代劇、西部劇などおなじみのラインナップはもちろん、若者が頑張る姿を描く「WATER BOYS」や「SWING GIRLS」もお気に入りだ。
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