12月2日に開かれた「第32回横浜マラソン大会」の登録ハーフマラソン女子の部で、市内在住の岸有紗さん(25)が初出場にして自己ベストを更新し、優勝に輝いた。
山下公園周辺をコースに、およそ9500人が参加した同大会。走力のある人を対象にした登録ハーフマラソン女子の部には、49人が参加した。
「何かの間違いかと思いました」。優勝した瞬間を、そう振り返る。実は2位でゴールしたと思っていた。結果速報を見て優勝に気付いたという。表彰台に上がりメダルや記念品をもらって実感がわいた。「うれしかった」と顔をほころばせる。
自己ベストを3分更新した。10Km通過時点のタイムは39分24秒で、予定より2分も早いペース。「飛ばし過ぎたかも」と頭をよぎったが、後半も失速することなく走り抜けた。結果は1時間24分2秒。国際大会への出場資格となる1時間30分もクリアした。
今年に入り、表彰台に絡むレースが増えた。ベジタブルマラソンと秩父の森ロードレースで優勝。湘南国際マラソンでもフルマラソン一般女子の部に出場し、4位入賞した。成長の要因は練習スタイルの変化。これまでは大会に照準を合わせて練習していた。今は、普段から厳しいメニューをこなし、基礎の走力を底上げしている。
「自然体で」
中学から陸上を始めた。現在は(株)協林(横浜)に勤務しながらランナーとして活動する。陸上やサッカー教室を開く「NPO法人スポーツクラブ1994」(寒川町)にも所属し、中学生を指導する。競技者だけでなく、指導者の顔も併せ持っており、「頑張れば結果が出ることを、子どもたちに伝えたい」と話す。
来年は2月の東京マラソンに出場する予定。更なる活躍が期待されるが、肩肘はらず自然体でいることが岸さんのスタイル。「応援してくれる人のために結果を出したい。でも、結果だけにとらわれても良くない。バランス感覚を持って、楽しみながら走りたいです」と微笑みながら語った。
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