市内栗原中央で3月7日未明に起きた連続火災によって、社務所と神楽殿が全焼した栗原神社の臨時総会が10日に開かれ、今年9月の例大祭を予定通り行うことが決まった。
例大祭は、毎年9月の第1週の金・土に実施されており、金曜が宵宮祭、土曜が本祭になる。5地区の囃子(はやし)連による太鼓演舞などを見ようと多くの地域住民が訪れる。神楽殿では、カラオケ大会が行われていたほか、住民が踊りを披露していた。
臨時総会には、氏子の世話人など約50人が集まった。総代会の大矢一則総代長によると、「火災に負けずに頑張ろう」と出席者全員の意見が一致し、例大祭の開催が決まったという。
囃子連が演奏する舞台は倉庫に保管されていたために無事だった。神楽殿の代わりに、仮設舞台の設置を検討しているという。
事件の概要
市消防本部によると、7日の午前1時8分に、栗原中央2丁目の住宅の車庫と物置から出火。隣の住宅合わせて3棟が全焼した。そして、2時29分に同4丁目の社務所と神楽殿から出火し、隣接する住宅2棟が、それぞれ全焼、部分焼した。
座間警察署は翌日8日、2丁目の火災の放火容疑で、米国籍の15歳の少年を逮捕した。少年は容疑を認めており、警察署では栗原神社の火災についても関与を調べている。
1997年に建て直された社務所は、氏子の総会や各種書類の保管場所として活用されていた。火災で江戸期の書物などが焼失してしまった。神楽殿は1950年頃に建築された建物。
火災発生後の7日から、地域住民が多く神社に訪れている。全焼した姿を見て、泣き崩れる人や手を合わせる人がいたという。また、100件以上のお見舞いが寄せられている。
大矢総代長は「神社は地域の方々のより所。こんな事になってしまって悔しい」と語った。
大矢総代長【電話】046・251・0217。
3月12日起稿
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