座間市公立保育園 4園が民営化へ 市が整備計画を公表
市は、公立保育園4園の民営化と5園の建て替えなどを盛り込んだ「保育園整備計画」を3月15日に公表した。民営化により、市の財源でまかなうことが困難な老朽化施設の建て替えを促進し、待機児童の解消を目指すとしている。
現在市内には9園の公立保育園があり、民営化の対象となるのは緑ケ丘、東原、ひばりが丘、相模が丘東の4園。ちぐさ、小松原、栗原、相模が丘西、相武台の5園は引き続き市が運営を行い、2015年度から施設の整備を開始する。
今回策定された計画によると、緑ケ丘保育園の移管先法人の選定が2013年度から開始。翌2014年度には市の保育士と移管予定法人の保育士が1年間にわたり協働して保育にあたり、引き継ぎが行われる。調理員などの引き継ぎ作業も進められる。残りの3園についても、2016年度以降を目途に順次民営化が進められる見通し。
移管先は社会福祉法人が対象となり、学識経験者や保育・福祉関係者などからなる選定委員会が移管先法人の選定を行う。移管が決定した法人には土地が10年間無償で貸与され、移管後3年以内の建て替えが義務づけられる。
パブコメに67件
この計画は、市内にある保育施設の老朽化や待機児童の増加などを受け、2011年度から2020年度までの10カ年の計画として進められている。これまで、2011年度に計画の検討を、2012年度には一部公立保育園の耐震工事と計画の策定を行ってきた。策定にあたり、昨年2月にパブリックコメントを実施。3月15日に結果を公表した。
市が昨年2月13日から3月16日まで実施したパブリックコメントには、26人から67件の意見が寄せられた。うち、約8割が公立保育園の民営化についての意見や質問で「緊急度、重要度の高いニーズに対して対応できる体制作りをして欲しい」「移管先法人の選定方法や引き継ぎ方法などを開示してほしい」などの意見が寄せられた。これに対し、市は「多様な保育ニーズへの対応を図り、民営化にあたっては一部の事例を除き結果報告を行う予定」とコメントしている。
市保育園整備計画とパブリックコメントは、市ホームページ【URL】http://www.city.zama.kanagawa.jp/から閲覧できる。
計画についての問い合わせは市保育課【電話】046・252・7202へ。
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