市内の自治会加入率が低下していることを受け、市自治会総連合会(=市自連/渡辺了会長)は転入者に入会を呼びかけようと、3月25日から4月5日(金)まで市役所1階でキャンペーンを展開している。
キャンペーン初日となった25日、渡辺会長など市自連役員が、戸籍住民課の近くに専用窓口を設けて相談にあたった。窓口を訪れた人に、自治会の役割や組織を説明し、地域の自治会との橋渡しを行う。「転入したタイミングで加入を呼びかけることが大事。時間が経つほど、入ってもらえる可能性が低くなります」と渡辺会長は話す。
このキャンペーンは、4年前から始められた。例年1000人ほどの転入がある3月と4月に行うことで、加入促進を図る。昨年は、およそ50組が相談に訪れた。
現状と対策
市の世帯数は約5万5300世帯。そのうち自治会に加入しているのは3万500世帯で、全体の55・1%にあたる。海老名市や綾瀬市と比べると20%ほど低い数字になる。10年前の加入率と比較しても約9%減っている。マンションやアパートが増えるなか、単身者の入会が伸び悩んでいるのが低下の一因だという。
こうした現状を打開しようと、188の単位自治会をまとめる市自連でも対策に乗り出している。2011年には組織再編に着手し、呼び名がまとまっていなかった各自治会の連合組織を「地区自治会連合会(=地区自連)」に統一するなどした。また、行政と連携して総合案内書を製作するなど、広報にも力を入れる。
市自連として動く一方で、渡辺会長が強調するのは「地域の特色を活かした魅力ある自治会づくり」。そのために、2012年度から単位自治会の実態調査を進めている。その情報を地区自連で共有し、活動の活発化を図るという。
また、「防災、防犯、地域美化において自治会が担う役割は大きい。街づくりを支えていることを認識して欲しい」と未加入者への理解も呼びかけている。
キャンペーンは、期間中の午前9時から午後4時まで開催される。30日(土)は午前で終了。問い合わせは市自連事務局(ふれあい会館2階)【電話】046・252・8751。
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