市野球協会学童部の部長を務める 阿藤 充さん 入谷在住 62歳
「競争でなく、調和の野球を」
○…「子どもたちに、スポーツの楽しみ方を教えて、土台を作ってあげるのが使命だと思う」。16チーム、約500人の子どもたちが加盟する「座間市野球協会学童部」を取りまとめる。7日からは、同部が主管する第36回学童軟式野球大会が開幕。自らも競技委員長を務める。「子どもたちがめいっぱい楽しめるよう、環境を整えて安全管理を徹底しなくては」と気を引き締めている。
○…小さな頃は、草野球に夢中だった。「進学や上京、結婚と様々な転機があったが、何かしらの形で野球と関わり続けてきたと思う」。息子たちが地元の野球クラブ「座間ブレーブス」に入ったのがきっかけで、自らも同会の一員に。入会からわずか2年で会の代表になり、チームを数年がかりで県大会出場へと導いた。「メキメキと強くなるチームの姿を目の当たりにして、自分がどっぷりはまってしまった。子どもたちよりも、その親たちの方が、熱が入っていたんじゃないかな」。気づけば各チームの取りまとめになっていた。
○…入谷で印刷会社「(有)ユーシン」を経営する。ポスターや広報物などのデザインから印刷までを手掛けている。「優秀なスタッフに恵まれた。お蔭で、野球協会などの地域活動にも時間をさける」と笑う。仕事場の本棚は、半分が仕事関連で、半分は野球関連の資料。「どっちが本業だかわからないよ。でも、両方とも大切だからね」
○…座間市スポーツ少年団では、代表を務める。「昔は、スポーツと言えば草野球だったが、今は選択肢が多い。野球を入口に色んなスポーツに興味を持ってほしい」。子どもたちのスポーツで大切なのは、勝つことではなく目標を持って皆で取り組むことだといつも周りに言って聞かせている。「リタイアしたら、自分もプレーする側にまわりたいと考えているんだけど…」。息子2人はまだ大学生。一家を支える大黒柱としても、忙しい日々が続きそうだ。
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