座間市 病院事業者を公募 7月下旬に決定へ
座間市が、返還が予定されているキャンプ座間跡地への病院誘致に向けて、4月11日から事業者の公募を始めた。審査と選考を経て、7月下旬には事業者を決定したい考え。開院の目標は2016年の春。
病院を誘致する場所は、キャンプ座間の返還予定地およそ1・5ヘクタール。国有地の貸付制度で国から借り受けた土地を、事業者に転賃する計画。
公募要領によると、座間市は条件として、重症患者に対応できる2次救急診療機能を持ち、救急病院の告示を受けることを挙げている。また、内科・外科・小児科・眼科・耳鼻咽喉科など総合的な機能を備えていることも条件の一つ。
総病床数は240床を予定している。これは、3月に発表された「第6次神奈川県保健医療計画」で示された、座間市を含む県央2次保健医療圏の病床不足数242に基づくもの。
支援措置として、用地の年間賃料の支払いを契約から10年間免除することなどが盛り込まれている。
応募書類の締め切りは6月28日(金)。7月上旬からプレゼンテーションやヒアリングを実施する。選考委員会による審査を経て、7月下旬には事業者を決定する予定。
事業者が決まれば、病床配分の確定、開発許可、着工を経て、2016年春の開院を見込んでいる。
誘致の背景
誘致は、市内における救急病院の減少と、市民の市外への救急搬送率が約74%に上っている現状を受け、進められている。病院までの平均到着時間も40・7分と、大和市や綾瀬市と比べると5分ほど長いという。
誘致においては、医療計画のなかで県央2次保健医療圏の病床数が過剰となっており、新病院を建てることができなかった。しかし3月に計画が改定され、過剰から不足に変更されたことで、誘致できる環境が整った。
問い合わせは市役所健康部医療課【電話】046・252・7295へ。
|
|
|
|
|
|