座間市内の自転車盗難の被害が増加している。6月までの件数は、前年比で約1・3倍の168件。その6、7割が無施錠のところを盗まれており、座間警察署(陶山(すやま)和美署長)は市民に注意を呼びかけている。
同署の生活安全課によると、6月までの被害件数は168件。2012年の同時期(130件)と比べると、38件増えている。
被害が最も多い場所は、マンションやアパートを含む自宅敷地内で、全体の約44%にのぼる。次いで、商業店舗や知人の家の駐輪場(約30%)、路上(約10%)と続いている。
エリア別に見ると、相武台前駅や小田急相模原駅、さがみ野駅から近い場所で多く発生している。特に目立つのが入谷駅そばの駐輪場。無人駅で人通りも少ない上に、通学で利用する学生が多いことが要因となっている。
被害者の職業は、約44%が学生。特に中・高校生が多いという。
被害の6、7割は鍵をかけていないところを盗まれている。自宅敷地内で発生件数が多いことについて同課では「家の敷地内ということで安心してしまうケースが多いのでは」と分析している。
「自宅でも安心せずに」
盗難増加を受けて、同署でも対策を展開している。2月には、交番の日に合わせて防止キャンペーンを相武台前駅で実施した。また、小・中学校の協力のもと、校内の掲示板や駐輪場に、啓発チラシを貼り出すなどしている。さらに自治会の回覧板を通じた注意喚起にも取り組む。
市民ができる盗難防止策として、同署が強調するのがしっかりと鍵をかけること。「自宅はもちろんのこと、コンビニエンスストアでの買い物など、自転車から離れる時間がわずかでも施錠してください」と呼びかけている。通常の鍵に加えて、ワイヤー錠やU字ロックを併用することも有効だという。
問い合わせや相談は同課【電話】046・256・0110へ。
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