全国トップレベルの選手が競い合う「2013年度全国高等学校総合体育大会」が7月28日から8月20日まで、九州北部で開催された。井上拓真(たくま)さん(栗原中央/綾瀬西高校3年)と大矢真未さん(南栗原/日本大学鶴ヶ丘高校3年)が、ボクシングと空手個人形に出場し、それぞれ準優勝に輝いた。
将来はプロへ
井上さんは、8月1日から7日まで佐賀県で開かれたボクシングのライトフライ級に、神奈川県代表として出場した。同級では、43人がトーナメント戦で優勝を争った。
昨年の同大会は、2年生ながら2位。今年もトーナメント序盤から実力を発揮し、順調に駒を進めた。
決勝の相手は東京の岩田翔吉さん。足を使い仕掛けてくる相手に対し、井上さんは冷静に対処しながら的確な攻撃をみせる。積極的にプレスをかけパンチを繰り出したが、結果は判定負けだった。「高校最後のインターハイで優勝を狙いましたが…」と悔しさをにじませた。
将来の目標は「プロでの世界チャンピオン」だ。兄は、8月25日(日)に日本タイトルマッチに挑戦する尚弥選手。兄も活躍するプロの世界で頂点を狙う。
「練習を信じる」
空手の形は1人で演武を披露する競技。技のスピード、正確性、安定感などが審査される。複数人の審判による旗判定で勝敗が決まる。今大会には96人が出場。東京の高校に通う大矢さんは都代表として参加した。
初戦の相手は、1年生ながら優勝候補とされていた清水那月さん(群馬県)。苦手な初戦で強敵との対戦だったが、「練習の成果を出せば結果はついてくる。試合を楽しもう」と臨んだ結果、3対2で勝利をおさめた。接戦をものにした大矢さんは、その勢いのまま決勝まで勝ち進んだ。
決勝では、昨年王者の古川かれんさん(山梨県)と対戦。強力なライバルであり、憧れをも抱く選手だが、「全力を出すしかない」と全力の演武を披露した。結果は準優勝だったが、大矢さんは「大きな舞台で、頑張った成果を発揮できて嬉しかったです」と振り返る。
9月29日(日)からは国体に出場する。高校最後の全国大会に向け「3年間の練習を通じて、精神面も強くなったと思います。優勝したいです」と力強く語った。
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