座間市は8月26日の記者会見で、官民で交流が進む福島県須賀川市との国内友好都市締結を発表した。締結は1991年のスマーナ市(アメリカ)に続くもので、国内では初。11月10日に須賀川で式典を開く予定。
須賀川は福島県の中央に位置しており、およそ7万7千人が暮らしている。国指定の名勝「牡丹園」や、日本三大火祭りの一つとされる「松明あかし」が有名。日本有数のきゅうり生産量を誇る。
スポーツの親善試合などを通じて交流があった両市。2007年には、国内友好都市締結を目指していた座間が、約15の候補地から須賀川を選定した。豊かな自然のもと農業が盛んに行われている点などが選定理由だった。
選定後は、「座間市民ふるさとまつり」と「須賀川産業フェア」で、互いの特産品を販売して産業振興が盛んとなった。また、2010年からは、JAすかがわ岩瀬などがピアゴ座間店で農産品直売イベントを実施している。
震災支援で交流深める
行政間に加えて、市民レベルの交流が活発化したのは、東日本大震災の後。須賀川は震災によって、農業用貯水池・藤沼湖が決壊したほか、市庁舎も使用できなくなった。
これらの被害に対して、座間の様々な団体が支援を展開。企業による救援物資、市観光協会などが参画した「ひまわり180万本咲かそうプロジェクト」、市大凧保存会による復興凧の掲揚などが行われた。2011年11月には災害時の相互応援協定も結ばれた。さらに、2012年には、市民団体「座間あかまつ会」が松明あかしに参加した。
締結式は、松明あかしの翌日に関係者が出席して開かれる。市市民協働課は、「締結をきっかけに市民同士のふれあいがもっと増えれば」と期待を寄せていてた。
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