災害時に治安維持の拠点となる座間警察署(陶山和美署長)で、庁舎の耐震化工事が9月中旬から進められている。来年2月末に完成する予定。
警察署の耐震化は、神奈川県警が2006年度から本格的に進めているもの。県警によると、現在県内54カ所の警察署のうち、座間を含めた17署で耐震工事が必要だという。
座間署の庁舎は1976年11月に建てられており、今年で築37年。2001年の耐震診断で、関東大震災クラスの地震が発生した場合に、警察署としての機能が果たせない可能性があるとして、大規模な補強が必要とされていた。2012年1月には、地震で庁舎が倒壊した場合に臨時拠点としてスカイアリーナ座間の会議室などを使えるよう、市と協定を結んでいた。
工事では、庁舎北側と南側の1階、北側2階の窓に鉄骨製の枠(ブレース)を設ける。また、庁舎東側にも補強を施す。施工業者は藤沢市の湘南アーキテクチュア(株)で、発注金額は9355万5千円。
補強は来年2月末に完成する見込み。期間中は、一般駐車場が利用できない期間があり、同署は「ご迷惑をおかけしますが、来庁する場合はできる限り公共交通機関のご利用をお願いします」と呼びかけている。駐車場の利用に関する問い合わせは同署【電話】046・256・0110へ。
公共施設の状況
座間市は、今年3月に発表した耐震化率に関する資料のなかで、市庁舎、ハーモニーホール座間、スカイアリーナ座間、公民館や各地区のコミュニティセンターなど34棟を「防災上重要な施設」と位置づけている。このうち、建築基準法が大幅に改正された1981年6月1日より前に建てられたものが17棟にのぼる。これらの施設で、耐震診断を行っていない、または補強工事されていない施設は5棟になる。
市立小中学校については、改正前の建物も含めて全て耐震化されている。
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