座間市国内友好都市推進委員会の委員長を務める 山田 信也さん 明王在住 45歳
座間の未来を育てる
○…座間市に生まれ、座間市で育った。周りを見渡せば幼い頃から見知った顔ばかり。本業のかたわらPTAやJC、商工会に消防団など、様々な地域団体に所属しており多い時には12種類の名刺を持ち歩いていたことも。「周りにお世話になった先輩や恩師が多いから。誘いを断りきれなくて」と冗談めかして笑う。「国内友好都市推進委員会」の立ち上げメンバーに名を連ね、2008年に委員長に就任。福島県須賀川市との友好都市締結に精を尽くし、ついに今年8月、締結決定の一報を受けた。
○…友好都市締結は、8年がかりの大仕事となった。「当初は、数年で決まるものだと思っていた」。実際に動き出すと、行政同士が書面で交わすだけでなく、市民同士の交流がなくては意味がない、とそのハードルの高さを実感させられた。特産物販売や文化交流を通じ、一歩一歩その垣根を越えた。2011年、東日本大震災が発生すると、民間と行政一体となって支援に取り掛かった。発生からわずか4日後、物資を積んだ市のコンテナ車が須賀川に踏み込んだ。
○…幼少の頃を振り返ると、「やんちゃな野球少年」だった。多忙な父を独り占めできる貴重なキャッチボールの時間が大好きで、原辰徳選手にあこがれ、暇を見つけては野球に打ち込んだ。「当時はとにかくやんちゃでね。PTA活動なんかで昔の恩師にあうと、ひっくり返るほど驚かれるね」と屈託のない笑みを見せる。
○…地域を良くするために欠かせないのが、未来の座間を担う子どもたちの育成だ。小学生の娘と息子を持つ父として、時には少年野球チーム「座間パイレーツ」のヘッドコーチとして子どもたちを温かく見守っている。現在PTA会長を務める座間小は、自身の母校でもある。「特に、座間小の子は、皆自分の子どもだと思っているからね」。座間の未来がすくすくと育つ様子に、普段は威厳のある顔が思わず顔がほころぶ。
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