利用者の命守るために 福祉従事者対象の講習会
市介護保険課と消防署予防課、消防署第1警備課が協働し、高齢者向け福祉施設の職員を対象とした講習会を11月26日に開催した。
この講習会は施設の現場職員に、いざという時に利用者の命を守る方法を学んでもらおうと昨年から実施されている。今年は市内33事業所の職員38人が消防本部に集まり、消火器を使った火災シミュレーションや煙体験を実施。要介護者など自力での避難が難しい相手を想定した搬送訓練などを行った。救命士による講義も行われ、参加者らは真剣に耳を傾けていた。
介護現場からの緊急時への不安
各福祉事業所には緊急時のマニュアル作成が義務付けられており、緊急時はこのマニュアルに沿った行動が求められる。これに対し、市介護保険課には「どのような内容を盛り込めばよいのかわからない」といった声が数多く寄せられていたという。この声をうけ、昨年に同課が消防署に協力を依頼。講座の開催に至った。
消防署職員は「これまでにも施設管理者を対象としたものはあったが、現場職員を対象とした講習会は非常に珍しい。この講習を通じて各事業所の方とも連携し、いざという時により迅速に対応できる体制を整えたい」と話した。
市介護保険課は「普段、横の繋がりの薄い事業所同士の情報交換の場にもなれば。今後、この仕組みや繋がりをより発展させていきたい」と話している。
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