タウンニュースでは新年にあたり、遠藤三紀夫市長に恒例の新春インタビューを行った。遠藤市長は新年度予算編成や井上尚弥選手の活躍に加え、注目される病院誘致について語った。 聞き手/澤口厚)
―新年あけましておめでとうございます。
「皆さまには、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、旧年中は、市政運営にご理解とご協力を賜りましたことに、年頭にあたりあらためて厚く御礼申し上げます」
―昨年はボクシング井上兄弟や座間高校サッカー部の活躍など、スポーツの話題が豊富な1年でした。
「井上尚弥選手は、昨年8月にスカイアリーナ座間で国内最短タイ記録となる4戦目での日本王座を獲得し、12月には東洋太平洋王座を獲得。本年は、悲願の世界王座挑戦が期待されています。井上尚弥選手はじめ、ざまっ子の世界へのはばたきを皆さまとともに応援してまいります」
ざまりん活躍
―ざまりんがゆるキャラグランプリで全国35位に入りました。市民の中に浸透しましたね
「ざまりんは一昨年に引き続き、ゆるキャラグランプリにエントリーしました。9月に開催した決起集会には、悪天候の中にもかかわらず、400名余の方々の参集があり、盛大に開催する事ができました。投票期間の間、ひまわりフェスタ、小学校の運動会、市民レクリェーション、コミセンまつり、市民ふるさとまつりなどの様々な行事、さらには市内の事業所、各駅などで投票の呼びかけをいたしました。この間、老若男女多くの市民の皆様から、応援や激励をいただき勇気づけられました。その結果、1580キャラ中35位という好成績を挙げることができました。この取り組みの締めくくりとして、日頃より『ざまりん』を可愛がっていただいている子どもから、お年寄りに至る市民を対象に、11月30日に結果報告会と合わせ『感謝祭』を開催し、ハーモニーホール座間大ホール一杯の関係者含め1500名以上の来場をいただきました。今後も、一層、『ざまりん』を活用したシティーセールスに努めてまいります」
須賀川と交流
―7年にわたり、都市間交流を続けてきた福島県須賀川市と、友好交流都市協定を締結しました。更なる交流に向けた抱負と計画をお聞かせください。
「11月10日、須賀川市との友好交流都市協定締結式を、須賀川市内において挙行し、協定書を取り交わしました。友好交流都市協定は、両市間の相互理解と友情を深め、両市の発展を促進するための、友好協力関係を強化するためのものです。今後は、この締結を新たな出発点とし、平等互恵の立場にたって、友好・往来を活発にし、教育・文化・福祉・産業経済などのあらゆる分野で市民ぐるみの交流を進め、共に発展していくように、さらなる友好関係を深めてまいりたいと思います」
当初予算編成
―2014年度の当初予算編成はいかがですか?
「2014年度の歳入においては、全体的には不透明な部分がある一方、歳出においては、消費税率引き上げに伴う歳出の増加に加えて、引き続き扶助費の増加が見込まれます。このような厳しい財政状況の下で、2014年度予算編成にあたっては、前年度に増して歳入財源の安定的な確保及び歳出予算全般について事業の徹底した見直しを行う必要があります。さらに国の予算編成や地方財政対策などの動向を積極的に把握し、的確に予算編成に反映させる事も重要です。特に今後、消費税率引き上げに関連して予定される2013年度国の大型経済対策補正予算と、2014年度予算とは一体的なものとして捉え、積極的に活用する事で財源確保に努め、市民への説明責任を果たし、透明性を確保する中で、市民満足度の高い効果的・効率的な施策と事業を推進していかなければなりません。そのために職員一人ひとりが持つ能力を十分発揮し、職員一丸となって、さらなる英知と工夫を結集して、第四次座間市総合計画の実現のため、新年度予算編成に取り組んでまいります」
病院開業に向け
―昨年8月、キャンプ座間返還予定地への誘致病院事業者が海老名総合病院などを運営する「社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス」に決まりました。病院開業に向けた、大きな一歩です。
「社会医療法人ジャパンメディカルアライアンスと今後の病院の開設及び運営に向けて、その基本的な事項について合意し、10月に覚書を締結いたしました。
本市は市内病院の閉鎖・移転に伴い医療資源が減少し、市域に隣接する病院の協力なしには二次救急輪番が組めない状況にあります。そのため市外への救急搬送率は約74%にまで達しており、市民の病院に対するニーズは非常に高く、安心して暮らすことができる医療体制の構築が喫緊の課題となっていました。本市の救急医療体制の充実に大きな一歩を踏み出すことができたと感じております」
―開業に向けたスケジュールを教えてください
「今後は、覚書をベースに、病院の運営、医療機能、救急医療など、さらに具体的な内容について詰めを行い、『基本協定』の締結へと進めてまいります。また、並行して県央二次保健医療圏に示された不足病床数の確保、新病院の設計建築に係るスケジュールの調整などについて、関係機関のご理解とご協力を得ながら、2016年春の病院開業を最短目標として、着実に推進してまいる所存でございます」
―最後に市民にメッセージをお願いします。
「本年におきましても、税等のコンビニ納付を開始する予定のほか、全小中学校の普通教室等にエアコンを設置できるよう準備を進めるなど、住みよいまちづくりに取り組んでまいります。また、1月23日には、本年も、『Shake Out(シェイクアウト)プラス1 2014 in ZAMA』を実施します。市民総ぐるみの訓練として、実践的な防災減災対策にしたいと思いますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。結びに、2014年午年が、皆様にとりまして、輝かしく幸多き年となりますよう心からお祈り申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします」
―本日はお忙しい中、ありがとうございました。
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