市視聴覚教育研究協議会 16㎜映画の魅力、後世へ 普及に尽力し46年
昔懐かしい16㎜フィルム映画を通じ、視聴覚教育の普及と発展に取り組むグループがある。1967年に創立された、「座間市視聴覚教育研究協議会」(織原徳雄会長)だ。市内公共施設や福祉施設で上映会を開催し、その普及に努めている。
1月11日、東地区文化センター主催で「ひがし映画会」が開催された。上映を行うのは同協議会。使用する映写機は、市立図書館から貸し出されたもの。同じく図書館から借りたフィルム「しろいぞう」をはじめ3本を上映した。来場者は、床に敷かれたゴザに座りながら、映画を楽しんでいた。
16㎜フィルムは、小型映画向けフォーマットとして1920年代に発売。使用するには認定証を取得する必要がある。社会教育に多く活用され、座間でも1960年代後半から1970年代にかけて納涼映画会が開かれていた。当時の子どもたちにとって馴染み深い機械だ。しかし、次第に市場規模が縮小し、教育現場で利用されることは少なくなった。今では、映写機も製造されていない。
同協議会は最盛期には150人ほどが在籍していた。今の会員数は26人だが、文科省の「視聴覚教育功労者表彰」を受けた織原会長を中心に活動。図書館や東文センターなどの公共施設、栗原ホームやベルホームなどの介護施設で上映会を開いている。2010年からは図書館主催の「こどもシアター」で紙芝居も取り入れている。
「映画を見て昔を思い出し、涙ぐむ高齢者の人もいます。子どもも『面白かったよ』と言ってくれます」と活動に手ごたえを感じている織原会長。「ゲームで遊ぶ子どもが多い時代ですが、時には16㎜フィルムの映画も見て欲しい」と呼びかけている。
同協議会は、市立図書館で2月23日(日)午前10時30分から行われる「こどもシアター」に登場予定。活動の問い合わせは織原会長【電話】046・253・8708。
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