座間市消防本部の2013年の救急出動件数がこのほどまとまり、高齢傷病者の増加などを要因に過去最多の5355件となった。その背景には、出動件数の約50%を軽症患者が占めている現状があり、同本部では救急車の適正な利用を呼びかけている。
適正利用、市民に呼びかける
同本部では、常時3台の救急車を本署・北分署・東分署に配備して、救急要請に対応している。2013年の出動件数は、昨年より318件多い5355件で、過去最多。搬送人員は4947人だった。出動件数は5年前から、およそ1200件も増加している。
増加の一因が、高齢者(65歳以上)の傷病者の増加。2013年は、前年より145件増え、全体の約47%を占めた。また、昨年は医療施設間の転院搬送も69件増えたという。
救急出動を症状の程度によって分けると、その半数を占めるのが、受診後その日の内に帰宅できる「軽症患者」だった。次いで、中等症(入院日数1〜20日)が40%、重症(3週間以上の入院)が8・4%、死亡1・7%と続く。
同本部では座間市のホームページ内で、「救急車は怪我や急病で命に関わる人を一刻も早く医療機関に搬送する時に要請するもの」と位置づけており、緊急性が低く、自分で病院に行ける時は要請を控えて欲しいとしている。さらに、「救急車利用が適正でないと、重症者が発生した際に、出動が出遅れることが懸念されます」と説明した上で、「本当に必要とする人のために、皆様のご理解とご協力をお願いします」と話している。
電話サービスも
同本部では救急車の適正利用のために、「体の異常を感じたら放置せずに、早めに医療機関を受診して下さい」と話している。
また、受診前や受診後の症状や疑問について、専門家がアドバイスしてくれる「座間市の24時間健康電話相談」(【フリーダイヤル】0120・867・860/市内在住者が対象)の利用を呼びかけている。また、休日・祝日・夜間など診療してくれる病院がわからない時は、消防テレホンサービス【電話】046・251・0119も活用できる。
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