東原在住仲村茂さん 廃ガラスに新たな輝きを 手製万華鏡で笑顔届ける
3枚の鏡を貼りあわせ、端に色ガラスの欠片を封じ込めた筒に入れる。小窓をそっと覗くと、幻想的な世界が広がる。キラキラと輝くのは、かつて廃材として処分を待っていた工場の「廃ガラス」だ。
これらの廃棄物に、新たな命を吹き込み続けている人物がいる。市内東原に住む仲村茂さん(74)が手製の万華鏡を作り始めたのは、今から3年前。電機メーカーの技術職として、50年にわたりガラス一筋の人生を歩んできた仲村さんが、人に喜んで貰うための方法として選んだのが万華鏡作りだった。
始めは細々と知人に配っていた物が次第に評判を呼び、いつしか公共施設などのイベントで、子どもを対象に「万華鏡教室」を開くようになった。昨年には、知人を通じ、岩手と宮城の被災地の子どもたちに約200本を寄贈。これまでに作成した万華鏡は、およそ千本におよぶという。
現在は、依頼があれば子ども会やサークルのイベントでも万華鏡作りを教えている。「世界に2つと同じものがないのが万華鏡の魅力。いずれは、手作り万華鏡を通じて人に元気を与えよう、という方がもっと増えてくれればうれしい」と仲村さんは話している。
問い合わせは仲村さん【携帯電話】090・6797・9034へ。万華鏡作りには、材料費(1本当たり350円程度)が必要となる。
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