神奈川県交通安全対策協議会(会長=黒岩祐治県知事)が5月1日、「自転車交通事故多発地域」として県内17市区町を指定した。座間市は、制度が始まった2004年から10年連続で指定されていたが、今年初めて指定外となった。
自転車事故が多く発生している地域を指定することで、重点的に啓発を図ろうという制度。全ての交通事故に占める自転車事故の割合が、県内の平均より3ポイント高い地域が指定される。死者数が2人以上の場合も対象となる。
今年の県平均は23%で、最も高い川崎区(41%)や茅ヶ崎市(32・9%)を含む17市区町が選ばれた。座間市は、全事故537件のうち137件が自転車関連で、県平均より2・5ポイント高い25・5%だった。発生件数は前年から28件減少した。
減少の背景に意識の変化
座間警察署(倉持英彰署長)の交通課では事故が減った要因として、高齢者や子どもを中心とした「地道な啓発活動」、携帯電話やイヤホンの使用禁止など法改正の影響を挙げる。また、乗る人の意識変化も一因とみており、「自転車もルールを守らず運転を誤れば、自分や他人の命を奪う危険性がある。そうした考えが、浸透しつつあるのでは」と推測する。同署でも、小学校で安全教室を行う時は、子どもたちにこの点を強調するという。今後の取り組みについては「継続的に啓発するのが何より大事です。これからもルール順守を呼びかけていきたい」と意気込んでいた。
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