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リニア中央新幹線開通工事 市がJRに要望書提出か 地下水への影響懸念

掲載号:2014年5月30日号

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地下水は相模原方面から地下を通じ、降雨を集めながら座間方面に南下している(右図)
地下水は相模原方面から地下を通じ、降雨を集めながら座間方面に南下している(右図)

 JR東海が進めるリニア中央新幹線神奈川県駅(相模原市緑区に開設予定)の設置について、相模原台地一帯に降った雨が流れ込む座間の地下水への影響を懸念する声が挙がっている。学識経験者らによる「市地下水採取審査委員会」が22日に開かれ、委員会は市からJRに要望等を出すべきであると結論付けた。近日中に市長へと建議され、市は検討後にJR側に正式な要望等を提出することになる。

 リニア中央新幹線は東京・大阪間を繋ぐ計画で、JR橋本駅(相模原市緑区)付近に神奈川県駅の設置が予定されている。JR東海は2014年度中の着工、東京・名古屋間の2027年開業を目標に定め、昨年9月に「環境影響評価準備書」、今年4月に「環境影響評価書」を公表した。

 両報告書によると、地下トンネルと駅舎は橋本駅の南側を東西に横切る形で設置される。駅舎は地下30m地点付近に設置され、地下水をよく通すとされる「砂れき層」も掘削されると考えられる。

 これを受け、相模原方面から地下で南下し、降雨を集めながら座間に流れる地下水を「駅舎やトンネルなどの建造物が遮る形になるのでは」と懸念する声が挙がっていた。

 今年4月、同審査委員会は「環境影響評価準備書」の内容についてJR側に問合せ、より詳細な情報データの開示を求めたほか、駅舎と地下トンネル工事に際し地下水が漏出する可能性についても質問した。

 これに対しJR東海側は、工事中は地下水位を継続して測定すること、完全に密閉した機械で掘り進む「シールド工法」で工事を進めることを挙げ、高い安全性が確保されていることを強調したという。

学識経験者ら「更なる調査要求を」

 22日の審査委員会では、JR側の回答について守田優(まさる)委員長が「座間市民に、安全ですと宣言するにはまだまだ情報が不十分」と話し、地下水の解析方法についても疑義があるとした。全委員の一致のもと、委員会は「市としての要望や意見を、JR側に正式に伝えるべき」と結論付けた。

 この結論は近日中に委員会から建議され、市が検討。その後正式に市からJR側に要望書等が提出されることになる見通し。

 22日の委員会での議論によると、要望書等ではより詳細な情報データの開示を再び求めるとともに、工事中に万が一地下水が漏出した際の具体的な対応を事前に示すよう求めるものと推定される。また、駅舎についても砂れき層を避け、より深い位置に駅舎を作ることを検討するよう要望するものになると見られる。

 座間市は通常、水道水のおよそ85%を地下水で、残りの15%を県企業庁からの県水で賄っている。現在は第1水源の耐震化工事に伴い、およそ40%を県水で賄う。

 守田委員長は当紙の取材に対し「JR東海には、可能な限りあらゆるリスクを考慮するとともに、もし不測の事態が生じても適切に対応できるよう、事前に対策を示すよう求めたい」とコメント。要望等の趣旨については「住民の安心を考え、より丁寧な調査を求めるもの」としている。

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