座間中学校3年生の熊倉洸月(こうげつ)さんが、7月22日と23日に横浜国際プールで開かれた「全国中学校水泳競技大会・県予選」の平泳ぎ200mと同100mで、2位と3位に輝いた。それぞれの部門で、全中への出場規定タイムをクリアして、初となる出場権を獲得した。
県予選では、規定タイムを切った選手が全国への切符を掴む。平泳ぎ200mと100mの規定は2分25秒49と1分7秒49で、熊倉君の自己ベストより速いタイムだった。
悲願達成のため重点的に取り組んだのが、長水路(50mプール)に慣れることだった。普段は短水路(25mプール)で練習する機会が多いが、県予選を行う横浜国際プールは長水路。長さが違えば、水中での距離感がつかみにくくなる上、得意とするターンの回数も減ってしまう。熊倉君は7月から、長水路がある銀河アリーナ(相模原市)に通い続け、その感覚を体に覚え込ませたという。
本番では、この努力が結実した。200mは、予選で規定タイムを上回る2分25秒10をマーク。100mは予選タイムが伸びなかったが、決勝で1分7秒44をたたき出した。「(予選で)ライバルたちが次々と全国出場を決めていて悔しかった。その気持ちをぶつけました」――。自分の感情を前面に出す性格ではないが、胸に秘めた負けん気の強さが全国を手繰り寄せた。
全中は8月22日と23日に高知県で開催。残り1カ月を切った今、課題とするのは体力の強化。200mの終盤は、手と足の感覚が無くなるほど疲弊するという。8月1日からは所属する協栄スイミングクラブでの合宿に参加し、フィジカルを鍛えていく。「良い成績を残したい。決勝に進むことが第一目標です」と初舞台を見据えている。
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