花や緑による優秀な取り組みを称える「第24回全国花のまちづくりコンクール」の団体部門で、さがみ野駅北口近くで植栽による地域活性化を推進する「さがみ野やすらぎ街づくり委員会」(関吉実冶会長)が一次審査を通過し、応募1825団体のうち14団体のみの現地審査に駒を進めた。現地審査は8月26日に行われる予定で、関吉会長は「万全のメンテナンスで審査を迎えたい」と意気込んでいる。
26日、専門家が現地審査へ
「花のまちづくりコンクール推進協議会」が主催する同コンクールは1991年から開催されている。市町村・団体・個人・企業の4部門で、美しい街並みや風景、環境保全の取り組み、地域社会との連携などが審査され、大賞(大臣賞)や優秀賞(コンクール推進協議会長賞)が決まる。現地調査に基づいて9月5日に最終選考が行われ、同26日に結果が発表される。
植栽活動地域に拡大
同委員会は、商店会「みどりとさくらの街さがみ野」内の環境美化組織で、2001年に発足した。「花いっぱいの街づくり」を掲げ、さがみ野駅北口から北に伸びる「市道13号線」や、同線と交差する「市道14号線」沿いで年間6千株の花苗を植栽している。
同委員会の特徴的な手法が里親制度だ。地域住民が里親として花壇の手入れを担っているほか、企業もスポンサーとして資金を提供している。「植栽を始めた頃は人手も活動費も少なかった。花が好きな人に声をかけて、里親になってもらった」と関吉会長。今では12人・11企業・6団体が里親として名を連ねている。
花植えボランティアの人数も拡がりを見せている。6月と11月の大規模植栽では、小・中学校、保育園、大学生、NPO法人などが参加。今年6月には厚木基地米海軍の軍人ら100人が助っ人として訪れた。多い時には200人超のボランティアが集まり、地域を巻き込んだ美化イベントに成長している。
3年ほど前にコンクールに応募した時は、1次審査で落選。今回、狭き門を通過できたことについて関吉会長は「13年の成果が認められたようでうれしい」と喜ぶ。最近は花に水遣りをしていると通行人から「綺麗だね」と声を掛けられることが増え、取り組みに手ごたえを感じている。これまでの活動に華を添える大きなチャンスに、「ぜひ大賞を受賞できれば」と意気込んでいる。
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