市商工会青年部のイベント委員長を務める 大巻 治夫さん 座間在住 41歳
誰かの喜ぶ顔のために
○…毎年11月に開催される「ふるさとまつり」の中でも、大きな盛り上がりを見せる「Street Dance Contest in ZAMA」。その企画運営を、市商工会青年部のイベント委員長として担当する。初めは先輩に誘われるがままに入った青年部。「どうせなら、よりよい活動を」と思ううち、すっかり夢中になっていた。今年のひまわりまつりで初開催した「鮎のつかみ取り」では、私費で6カ所を「視察」してしまったほどの没頭ぶりだ。
○…東京都内の蕎麦屋「尾張屋」の息子として生まれ、店の移転と同時に座間に移り住んだ。当時、小学校低学年。古くからの住人が多い「座間大通り」の一角に店を構え、周りを見渡せば皆が旧知の仲だ。かつては出身地を聞かれると、幼少期を過ごした東京をあげていた。「それが、数年前に聞かれた際に、自然と『座間』と答えていて」――。いつの間にか、座間が自分の故郷になっていた。
○…失敗続きでも「ある意味、貴重な経験かも」とワクワクしてしまうほどのポジティブな性格。高校の恩師がよく言っていた「人間、自分の為には全力は出せない」という言葉に感銘を受け、人のために行動することに生きがいを覚える。「自分のものを買うより、友人にプレゼントを買う方が楽しいでしょ」。相手が「顔の見えない誰か」に代わっても、そのワクワクは変わらない。イベント委員会でも、子どもの喜ぶ顔を想像するとやる気が漲る。
○…ダンスコンテストは毎年悲鳴に近い歓声が絶えないほどの盛り上がりを見せる。笑顔で応えていた子どもたちも、曲が流れだすと観客を「魅せる」顔つきになる。近年は優劣をつけることに否定的な意見も多いが、コンテストではあえて順位をつける。「社会に出れば競争はつきもの。1位を目指すことで生まれる真剣さ緊張感、成長がきっとあるはず」。今年はどんな様子になるだろうかと、今から楽しみにしている。
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