神奈川マスターズ陸上競技選手権大会の3000m・M80クラスで3連覇を達成した 松井 松夫さん 東原在住 82歳
「とりあえず100歳」
○…82歳という年齢を感じさせない、健康的な笑顔。身長1m51cmと小柄だが、その体内にはエネルギーが充満している。今月1日に大和市で開かれ、20代から90歳までの選手が年齢別に競い合った「神奈川マスターズ陸上競技選手権大会」。3000m・M80クラス(80歳〜84歳)に、ただ1人出場した。記録は16分27秒60。80歳から連続出場中の同クラス優勝回数を3に伸ばした。優秀な成績だが、本人としては「満足できない結果」。タイムが1年前より、2分近く遅くなったからだ。「本業の試験勉強で存分に練習が出来なかった」と悔しさをにじませる。
○…40年以上の歴史を持つサークル「座間走ろう会」に、発足当初から所属している。現在は顧問を務めているが、まだまだ現役だ。日曜日はサークル活動として11Km、週半ばは個人として10Kmの早朝ランニングを欠かさない。起床時間は午前3時30分頃で、起きるとすぐに20分間のストレッチを行う。長年続けているランニングとストレッチが健康の秘訣。「健康診断でも、医者からも『言うこと無し!』と太鼓判を貰っています」と快活に笑う。
○…ひばりが丘の東芝機械(株)相模事業所(現/相模工場)に勤務し、60歳で定年退職。その後、新たな挑戦の場として選んだのは「福祉」だった。2000年に「NPO法人ざま福祉会」を創立。身体障がい者・児の居宅介護や移動支援などを行う。手書きのスケジュール表には、毎日予定が書きこまれており、忙しい日々を送る。長い付き合いの利用者がおり「訪れると、本人だけでなく家族みんなで喜んでくれる」と嬉しそう。
○…頭の中には、今後の人生設計が描かれている。ランナーとしての目標は、同大会のM85クラス(85歳〜89歳)の県記録を更新することだ。「今のタイムを維持すれば、充分可能」と自信をのぞかせる。人生の目標については、「とりあえず100歳まで頑張ります」と笑顔で語った。
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