認知症の人やその家族を支える人を増やそうと、座間市が各所で行う「認知症サポーター養成講座」が、11月28日に市立東原小学校(黒川裕行校長)で行われ、5、6年生合わせて約195人が受講した。小学校での開催は市内初。
養成講座は、厚生労働省が行う認知症対策の一環。「認知症サポーター100万人キャラバン」として全国各地で展開されており、都道府県や市区町村などが実施を担う。今年9月時点のサポーター人数は約545万人。
座間市では、2007年度から講座を開始し、これまでに市内企業の社員、消防職員、民生委員などが受講したほか、夏は市社協主催のボランティア体験講座の一環として、中学生も受けている。今回は同校からの打診を受けて、初の小学校開催となった。
この日はまず、市介護保険課の職員が認知症について説明。主な症状として、記憶障がいや、自分がいる場所や時間が分からなくなる見当識(けんとうしき)障がいを解説した上で、「ゴミの日を間違えるなど認知症のサインを早い段階で見つけることが大切」と呼びかけた。
後半は、「自分たちに出来ること・してあげられること」と題してグループワークを実施。認知症を患い、既に亡くなっている夫のお見舞いに行くというお婆さんに、どのように声をかけるべきかを4、5人のグループで話し合った。子ども達からは、「風邪をひくと天国のおじいちゃんが悲しむから帰ろう」「一緒にお見舞いに行こうね」など、その心情を気遣った意見が多く挙がった。
6年生の市川凌平君は「認知症で困っている人を見かけたら、声をかけて助けてあげたいです」と話していた。
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