座間版 掲載号:2015年1月23日号
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池田和枝さん(小松原在住) 左足が描く「点と線」の芸術 市内で個展 きょうから

文化

 乳児期に患った脳性まひにより体の自由を失った画家・池田和枝さん(62)。唯一自由がきく左足でペンを握り、細かな点と線で描く雄大な世界観が多くの人を惹きつけている。そんな池田さんの作品46点が並ぶ個展が、きょう23日(金)から「ギャラリーみらい」で開かれる。

 市内小松原の障がい者施設「アガペセンター」。その一室が、池田さんの住まいであり「アトリエ」でもある。職員の呼び掛けに笑顔で答える電動車いすの女性が、池田和枝さんだ。

 池田さんのコミュニケーションは、基本的に左足で行われる。池田さんが足の指先で宙にひらがなを書き、それを職員が読み取っていく。「時々、いきなりカタカナが混じるんですよね」。職員が冗談まじりに言うと「か」「ん」「じ」「も」と笑いながら左足で答えてみせた。

初公開含む「渾身」46点

 池田さんが脳性小児まひを患ったのは、生後わずか数カ月の時。成長とともに上肢に麻痺が広がり、身体の自由が奪われていった。

 足で絵筆を握る訓練を始めたのは14の時。わずか2年後には症状が右足に広がり、筆を左足に持ち替えた。19歳になる頃には歩行ができず車いすでの生活を余儀なくされたが、家庭教師を雇って絵を学び続けた。

 1999年、障がいの重度化などを理由に一度は創作活動を断念。それでも情熱を捨てきれず、2005年、全自動の特注車いすを手にしたことをきっかけに再開した。絵筆をより扱いやすい油性ペンやポスターカラーに持ち替えたのもこの時。インクの点描を幾重にも重ねる、独自の作風が生まれた瞬間だった。

カラーペンで無限の表現

 絵のモチーフは、頭の中で思い描いた人物や動物、自身で目にした風景、目に付いた写真など様々。ペンの色数は限られているが、根気よく点を重ねていくことによって、柔らかなタッチや、鮮やかな色彩も自在に表現していく。

ギャラリーが「支援」申し出

 今回の個展は、会場となる「ギャラリーみらい」のオーナー、山内忠夫さんの提案によるもの。かねてより同ギャラリーの作品展に出展していた池田さんの「個展を開きたい」という要望を聞き、山内さんが会場の無償提供を申し出て実現した。山内さんはその理由を「池田さんの絵を初めて見た時に、凄い衝撃を受けた。これは、多くの人に見てもらうべきだと感じた」と語っている。

 午前11時から午後5時(最終日は3時まで)。2月4日(水)まで、1月29日(木)は休廊となる。前半は動植物を中心に、後半は人物画や風景を描いた作品を中心に展示する。

■ギャラリーみらい/座間市入谷5の1853の8/【携帯電話】090・9959・5282。座間駅徒歩2分。

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