俳優として活動する福井さん夫婦(座間市在住)を中心とする朗読グループ「ユニット・ぺぱん」が1月31日、恒例の「大人のための朗読会」を北地区文化センターで開催し、24回目にして過去最多となる約140人が詰めかけた。
フランス語で「果物の種」を意味する「ぺぱん」をもじって、「地域に文化の種を」と2007年から始まった朗読会。笑いあり、涙ありの作品を情感たっぷりに読み上げる朗読術と、同センターのスタッフによる演出が評判を呼んでいる。
この日は、乙川優三郎氏の「ビア・ジン・コーク」や、落語の「芝浜」を朗読。締めくくりに披露したのは、山本周五郎氏の名作「糸車」。子を想う実母の母心と、育ての親の愛情、その狭間で葛藤する主人公・お高の心情を描いた作品だ。親と子、3者の心の揺れ動く様を、福井さん夫婦がありありと読むと、会場からすすり泣く声が聞こえた。
朗読会に5回以上通っている高木京子さんは、「落語で笑い、糸車でしんみり。素晴らしい構成でした」と満足気に話していた。
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