20周年記念展を開催する写真教室「ひまわりフォト」の会長 市川 正則さん 入谷在住 66歳
写真は「一期一会」
○…写真展のテーマは「感動を撮る」――。会員1人ひとりの「感動」を切り取った作品が多く並ぶ。自身が出品したのは、ここ1、2年で撮りためた全国各地の祭りのワンシーン。特に、山梨県・甲斐市の「おみゆきさん」はお気に入りの1枚だという。神輿の下を潜ると「子どもが強く健康に育つ」と言われている祭事で、笑顔を浮かべた親子が担ぎ手の間を通り抜ける瞬間を捉えた。祭りに込められている「願い」と、その場を楽しむイキイキとした「表情」に魅せられた。
○…ひまわりフォトには、仕事と子育てが一段落した2000年に入会。昨年4月から、6代目会長を務めている。まとめ役として心がけているのは、何事も会員で議論を深めて進める、ということ。「100%正しい人はいない。だからこそ、皆で話し合って納得しないと」。こうした考えは、37年ほど勤務した制御機器などのメーカー「山武ハネウエル(株)」(現・アズビル(株))で培われた。同社は、米の企業と資本提携していたこともあり、開放的な社風で社員同士が役職ではなく「さん付け」で呼ぶ文化があるそうだ。事業方針を決める時も、1人ひとりの意見を尊重しながら議論を重ねる。「本当に良い会社です」と誇る同社での経験が今に活きている。
○…生まれは北海道。就職に合わせて神奈川に移り住み、座間には35年ほど前から暮らす。子2人、孫3人に恵まれ、家族で集まる時もカメラマンだ。モットーは高校の校訓「信頼される人になれ」
○…写真には、撮影者の人柄やこだわりが色濃く反映される。その在り様は十人十色。主に手掛けるのは、日常生活の瞬間を素早く捉えたスナップ写真だ。特に人物に焦点を当てたものが多い。被写体が瞬間的に見せた表情や仕草を、見逃さずにシャッターを切る。「その瞬間を逃したら、2度と写すことができない表情ばかり。写真とは一期一会ですね」――。
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