3月で4年にわたる再生工事が完了する「相模が丘仲よし小道」(通称/さくら道)。地元有志による「相模が丘仲よし小道完成記念実行委員会」(飛田昭委員長)は、市内外の人々に完成をアピールしようと、緑道に植えられた桜や歴史を紹介する冊子「さくら百華の道 花図鑑」をこのほど発行した。協力に、座間市観光協会(星野勝司会長)。
仲よし小道の再生記念
仲よし小道は、相模が丘の住宅街を南北に貫く全長1・6Kmの緑道。通勤・通学などの「生活道路」である一方、ジョギングや散歩を楽しむ「遊歩道」としても利用されている。2011年度から4カ年計画で、古くなった桜の木を植え替えて、歩道を整備する工事が進められてきた。
冊子の主役は、64品種の桜。開花時季によって、早咲き(2月下旬〜3月下旬)、4月上旬、4月中旬、遅咲き(4月下旬〜5月初旬)の4グループに分けて写真付きで紹介。早咲き品種として人気の「河津桜」、春と秋の2度咲く「アーコレード」、葉が出る前に開花するよう改良して観賞性を高めた「舞姫」などを網羅。編集プロデューサーで副委員長の天白(てんぱく)位刀尾(いとお)さん(75)は「64品種を楽しめる緑道は、県内でも仲よし小道だけ」と胸を張る。
逆の面には、半世紀にわたって地域住民から親しまれてきた緑道の誕生エピソードや、再生工事を計画するまでの経緯を掲載。さらに、生まれ変わった緑道が、年齢や性別に関係なく誰もが快適に利用できる「ユニバーサルデザイン」を採用している点もアピールした。
「未来への羅針盤に」
緑道は間もなく完成し、委員会では3月15日(日)に記念式典も予定している。再生工事は遂に完了するが、「緑道はまだ幼子のようなもの」(天白副委員長)。スローガンに掲げる「さくら百華」を実現するには、これから先の10年、地域住民が協力しながら育てていくことが不可欠だという。出来上がった冊子は、未来像をビジュアル化した「羅針盤」のような存在だ。「私たちの活動を、次世代に引き継いでいかないといけません。そのためにも冊子を活用したい」と意気込む。
サイズはA2版の両面オールカラーで、6つ折りにして、「持ち歩けるサイズ」。費用(およそ80万円)は地域商店、自治会、同観光協会などの協力金によって賄った。1万部を作成し、実行委員会事務局が設けられている「さくら亭」(相模が丘3の35の21)、同観光協会(相武台3の42の46の2F)、市役所公園緑政課窓口などで配布中。問い合わせはさくら亭【電話】042・746・7610。
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