1954年、神奈川初の独立した建物を持つ公民館として開館した「座間町公民館」(現/座間市公民館)。開館60周年を記念して、式典が3月15日(日)に執り行われる。時間は午後1時30分から4時15分頃。
同館は今年度、句会や百人一首大会などの記念行事を実施してきた。15日は「市公民館60周年記念事業実行委員会」(稲垣文野委員長)が主催する。
式典は2部制。第1部では、市民8人に「公民館と私」と題したインタビューを行う。第2部では、サークルが合唱やダンスを披露するほか、同館の元館長が琴を演奏する。稲垣委員長は「公民館は住民が話し学び合う、『茶の間』のような場所。式典では幅広い世代が活躍するプログラムが揃っているので、ぜひご来場下さい」と話している。
問い合わせは同館【電話】046・255・3131。
社会学習の拠点
1975年発行の「公民館20年史」によると、町公民館は1954年11月23日、座間町座間2880番地(現在の座間市商工会北側)で産声を上げた。農村の佇まいを残す町において、クリーム色の壁と赤色の屋根が映える施設は、社会学習の拠点として町民から大きな期待を受けたそうだ。
建設を推進したのが、地域の若者が集う「座間青年団」。青年団は当時、町立座間小学校に事務所を構えていたが、活動の活発化などにより新たな拠点を探す必要が生じ、町長や議会に協力を求めていた。青年団は、この取り組みを「公民館建設運動」へと発展させ、婦人会らと協力しながら開館にこぎつけた。
開館後しばらくは館内整備や備品充実が図られ、1950年代後半からは青年部や婦人会、学校PTAなどによる各種事業が盛んになった。国が進める「新生活運動」を受け、公民館での結婚式も行われ、1955年から13年間で300組を超える夫婦が誕生した。
町公民館は、市政施行の1971年、「市公民館」に名称変更。1996年に現在の場所(座間市座間1の3097)に移転した。
現在は約120のサークルが活動中で、年間利用者数は10万にのぼる。「長い歴史を持つだけに、公民館に対して強い愛着を持ってくれている利用者が多い」と山頭(やまがしら)幸子館長。これからは、若い世代の来館を促したいとし、「より多くの人が利用してくれるよう工夫をこらした事業を展開したい」と話している。
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