神奈川県交通安全対策協議会(会長=黒岩祐治県知事)が5月1日、自転車事故の多発地域として、7市9区2町を指定した。座間市は件数に減少傾向が見られたものの、2年ぶりに対象となった。
この制度は2004年から毎年行われており、重点地域を選び出して広報・啓発することで、事故減少を推進するもの。今年は、交通事故に占める自転車の割合が県平均(22・7%)より3ポイント以上高い、または死者数が2人を超えているエリアが指定された。
市では2014年、437件の事故が発生。そのうち自転車関連は死亡1件を含む125件で、構成率は28・6%。
ルール順守呼びかけ
座間警察署によると、相模が丘やひばりが丘など、道が狭い住宅街で事故が多発している。特に、見通しの悪い交差点での出会い頭が多く、一時停止の不徹底が原因と思われるという。「自転車は『軽車両』。自動車と同じように一時停止を守ってください」と署員は話している。
指定を受けて同署は、啓発に力を入れていく考えで、「街頭活動や地域での安全教室を通じて、ルール順守を地道に呼びかけていきたい」とコメント。今月11日には、「春の全国交通安全運動」に合わせて、ピアゴ座間店近くでキャンペーンを実施した(=写真)。
危険行為に講習義務化
道路交通法が6月1日に改正され、自転車に関する罰則が強化される。信号無視、酒酔い運転、一時不停止、遮断踏切への立ち入りなどの「危険行為」を、3年以内に2回以上繰り返すと、3時間の講習を受けることが命じられる。
署員は、「改正が危険運転抑制に繋がれば」と期待している。
座間版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|