座間市PTA連絡協議会の会長に就任した 茂木 章一さん 小松原在住 46歳
寡黙に、情熱的に
○…PTAとして活動し、もう7年目になる。意外と知られていないその活動内容には、月1回の運営委員会や体育祭での駐輪場案内係、集金業務など、裏方しごとも多い。「体育祭などの行事運営も、学校の先生だけでは限界がある。家庭と学校のパイプ役だけでなく、バックアップに回ることも多くて」。子どもやほかの保護者に気にかけられることは少ないが、「縁の下の力持ち」として教育の現場を支える。5月末には、市内17の小中学校PTAをまとめる「市PTA連絡協議会」の会長に任命された。
○…中学生の娘と、高校生の息子を持つ2児の父。今年のゴールデンウィークには、自転車にまたがり息子と2人で八ヶ岳まで旅した。道中は互いにバテながらも励ましあい、170Kmの距離を12時間かけて走りきった。「始めは息子に後れを取りがちだったけれど」――。甲府盆地を越え、山に差し掛かる頃にはリード。父の意地を見せつけた。「次は娘とも行ってみたいけど、部活が忙しいみたいで」。子どもの成長を喜びつつ、少しの寂しさを覚える。
○…本業は亡父から継いだ建築会社の代表取締役。小松原に工場を構え、同じく建築士の妻とともに会社を切り盛りする。父の代からコツコツと地域の信頼を勝ち取り続け、市内各地に家を建ててきた。その傍らで、これまでにも青年会議所や消防団など多くの地域活動に精を出してきており、「近所のスーパーや温浴施設なんかに行くと、すぐに知り合いに見つかっちゃって」と照れ臭そうに笑う。
○…PTAの理事に名を連ねる保護者の大半は、意外にも職を持った人だという。「中には介護や看護の夜勤明けで来た、なんていう女性もいる。とにかく皆熱心でエネルギッシュで」。会長に就任し、目指したいのは「誰にでもできるPTA」の運営。一人ずつの負担を減らし、連絡を密にとって補い合える関係が理想だ。まずは、最初の一歩から。堅実に実行していく。
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