座間市と国際姉妹都市関係にある米テネシー州スマーナ市の生徒らが、座間市民との交流を図り日本文化への理解を深めようと、今月14日から市内の一般家庭でホームステイしている。これは、両市の間で1997年から続く相互交流事業の一環で、座間での受け入れは3年ぶり6回目。今年は、6月に発足した交流委員会が、伝統文化の体験や中学校での授業参加を企画した。
両市は、ともに日産自動車(株)の関連会社があることなどを理由に、1991年に姉妹都市となった。次世代を担う青少年交流を推進するため、子どもたちを相互に派遣・受け入れている。14日から訪れているのは、スマーナ市の14歳〜18歳までの生徒20人と、引率役のボランティア5人。生徒らは市内の中高生がいる家庭で、ホームステイしている。滞在は26日(日)まで。
前回までの事業は、市国際交流協会が市から委託を受け、体験講座や観光などを企画してきた。今回は、教育的なプログラムを充実させるため、同協会のほか市教育委員会、市商工会青年部、座間青年会議所などによる交流委員会を設立し準備を進めてきたという。
初の試みとなったのが、15日に西中学校で行われた特別講義。これまでは、ホームステイ先の子どもと一緒に学校を訪れるケースはあったが、授業に参加するのは始めてだという。同校の生徒と留学生が、英語で自己紹介するなどコミュニケーションを深めた。
16日にはハーモニーホール座間で、茶道、華道、三曲(筝・三味線・尺八)、書道の体験会が開かれた。日本語や生活スタイルに興味があり派遣を志望したというリタ・アーキペンコさんは「どの体験も楽しかったです。抹茶は少し苦かったけど美味しかった」と笑顔で話した。また、中学見学については「生徒が学校を清掃している姿を見て驚きました。アメリカでは生徒自身は掃除しません」と振り返った。
派遣は17年度
座間市からの派遣は、2017年度に予定されている。同委員会は2016年度、中・高生から希望者を募り、これまで約1カ月と短期間だった研修を拡大させることを検討している。
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