7月25日の夜、鈴鹿明神車境内に小気味よい太鼓の音が響いた。これは、宵宮祭と例大祭に向けて、地元小学生が祭り囃子の練習に取り組んでいる音。指導は、「鈴鹿長宿はやし保存会」(吉川充会長)の会員らが担う。
祭礼に欠かせない「お囃子」。山車や屋台の上で太鼓や笛を使い、場の雰囲気を盛り上げる。同神社においては、「鈴鹿長宿」「星の谷」「皆原」の3地区に保存会があり、独自のリズムが伝承されている。
「難しいから楽しい」
鈴鹿長宿はやし保存会の練習は7月からスタート。祭りまで1週間を切ってからは、連日行われた。「とにかく体に覚えこませないといけません」と吉川会長。太鼓の音を文章化した譜面のようなものはあるが、頭ではなく体で習得することが大切だという。
車取快飛(しゃとりかいと)君(座間小6年)と猪野蒼太君(同4年)は、ともに1年生の頃から参加している。学年が上がるにつれて叩き方は複雑化し、テンポもスピードアップする。「だからこそやりがいがあります」と車取君。猪野君も「覚えることがいっぱいだけど、上手く出来た時は嬉しい」と笑顔で話す。
2人は本番に向けて「難しい箇所をみっちり練習して臨みます」「一回も間違えないよう頑張ります」と意欲を見せている。吉川会長も「当日は子どもたちの頑張りをぜひ見てもらい、祭り囃子に関心を持ってもらえれば」と期待している。
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