北朝鮮による拉致被害者・蓮池薫さんによる平和講演会が、9月25日にハーモニーホール座間大ホールで開催された。
座間市原水爆禁止協議会(会長=遠藤三紀夫市長)が戦後70年の記念事業として主催したもの。神奈川県内の自治体が主催する講演会に蓮池さんが登壇するのは初とあって、当初の募集定員900人を大きく上回る約1050人が会場に詰めかけた。
講演で蓮池さんは、大学生だった1978年に新潟県柏崎市の海岸で拉致された時の状況を詳しく説明。同国で軟禁されていた様子についても振り返り、「朝が怖かった。目が覚めると、現実に引き戻される。今でも時折うなされて起きてしまう」と話した。さらに、拉致によって命以外の全てが奪われたと語り、日本政府が認定し、未だ帰国していない拉致被害者12人について、「一日も早く解決しないといけません」と強調した。
来場した市内在住の70代の男性は「戦後70年という節目に、講演を聞くことが出来て良かった。拉致について忘れないことが、私たちに出来ることなのかもしれません」と話した。
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