座間市は11月24日の記者会見で、下水道使用料金を値上げすると発表した。下水道事業の財政健全化を図るための措置で、値上げ額は排水量によって異なるものの、平均改定率は16・02%。来年4月1日の使用分から改定される。
市の下水道使用料は、排水量によって料金が細分化されている。排水量が8㎥以下の場合は1カ月あたり777円で、超過するごとに加算される仕組み。改定によって8㎥以下、いわゆる「基本使用料」は815円に上がり、1㎥ごとの超過使用料金も全て値上げとなる。
償還費が圧迫
公共下水道事業では、家庭や事業所の汚水を綺麗にする経費は、下水道使用料によって賄うことが原則とされている。しかし近年は、少子高齢化の進行や節水器の普及によって、使用料が減少傾向にある。
加えて、過去に処理施設や汚水管などを設けるために発行した地方債の償還費用が財政を圧迫。使用料収入だけでは経費を賄えず、一般会計からの繰入金で収支を保つ状態が続いているという。
市ではこうした状況を受け、健全な事業運営を行うために5年ぶりとなる値上げを決定した。改定によって、年間でおよそ2億2千万円の増収が見込まれているという。
市下水道課では、「汚水を処理する下水道事業は、必要不可欠なもの。これからもコスト削減に努め、快適で衛生的なサービスを提供しますので、ご理解をお願いいたします」と話している。
詳しい問い合わせは同課【電話】046・252・8541。
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