昨年3月に4年に及ぶ再生工事が完了した、市内相模が丘の緑道「相模が丘仲よし小道」。緑道の維持・管理を担うNPO法人「さくら百華の道」(坂本文彦理事長)が、利用者の満足度をアンケート調査したところ、およそ8割が緑の豊かさや衛生・安全面について、「満足」・「やや満足」と感じていることが分かった。
豊富な植物や清潔感、評価
この緑道は50年ほど前、同地区を南北に縦断していた灌漑用水路沿いに、近隣住民が染井吉野を植えたのが始まり。2007年に、老木となった桜が台風で倒れたことを受け、住民と行政が協働で整備に取り組んできた。
2011年度から14年度にかけて行われた工事の総費用は約3億6300万円。完了後は64品種の桜を含むおよそ3万株の植物などを楽しめる、1・6Kmの道に生まれ変わった。
今は、住民有志174人で構成される同法人が植物の手入れや、緑道の清掃、防犯パトロールなどを担っている。
アンケート調査は先月11日と12日に実施。2日間で434枚を配布し、その後一週間で196枚を回収したという。
不満は5%以下
調査結果によると「緑」「清潔さ」「安全さ」の設問全てで、「満足」と「やや満足」が約8割を示した。満足な点については「季節の花や植物が楽しめる」(126人)「全体的に清掃が行き届いている」(137人)、「見通しが良く安心感がある」(138人)などの声が上がった。
「不満」や「やや不満」は3設問とも5%以下を下回った。具体的な不満点は「植物の名札が無い」(42人)「ゴミのポイ捨てなどマナーが気になる」(52人)など。
利用目的については、半数近くの人が、健康のために散歩していることが明らかになった。
管理者、改善に意欲
坂本理事長はこの結果について、「利用者の生の声を聴くことが出来て良かった。現状に満足している人が多いことが分かり、管理側にとっても励みになります」と喜んだ。その一方で、不満点を解消できるよう取り組みたいと言い、あまり知られていない品種には小さな立札を設ける考えを明らかにしたほか、マナー向上の啓発にも意欲を見せている。
今後、同法人の事務局が置かれるさくら亭(仲よし小道沿い)近くに、住民が意見を投稿できる専用箱を設置する予定。
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