今月17日に防衛省で開催された「キャンプ座間に関する協議会」の代表幹事会で、返還が予定されていた5・4ヘクタールの土地について、今月29日に米国から日本へ返還されることが明らかになった。同地では、今年4月1日に開業予定の「座間総合病院」の建設工事が佳境を迎えており、返還の時期に注目が集まっていた。
協議会は、キャンプ座間の負担軽減策などについて、座間市と防衛省が話し合う場。17日の代表幹事会には、市から遠藤三紀夫市長、伊田雅彦市議会議長、市基地返還促進等市民連絡協議会の堀川悦孝副会長が出席。会議のなかで同省から、29日に返還されると通達があったという。
返還地は、市が国から借り受け、病院運営者の「社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス」(海老名市/JMA)に転貸する。市では29日以降、その手続きに着手する予定。
今回の返還予定地は2011年の日米合同委員会で決定。市では跡地を活用し、救急搬送の改善を図る総合病院に加え、消防署新庁舎の建設などを計画している。
決定について遠藤市長は、19日の記者会見でこれまでの経緯を振り返り「エベレストよりも高い山を越えるような、そして複雑な方程式を解くような事業でしたが、短期間のうちに実現できて嬉しく思います」とコメント。JMAの座間総合病院開設準備室は「ひとまず安心しました。開業に向けてしっかり準備していきたい」と話した。
交差点設置、進む
総合病院の前を走る「県道51号線」では、交差点設置工事が進められている。これまで返還地内に進入するには、キャンプ座間正門方向から進む必要があったが、交差点によって相武台前駅方面からも入ることが出来る。また返還地から、キャンプ正門・同駅・座間警察署の3方面に出られるようになる。工事は3月下旬までに完了する予定。
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