市立入谷小学校(唐木田正富校長)で7月8日、防災教育講演会が開かれ、陸前高田市で東日本大震災を経験し息子を亡くした浅沼ミキ子さん(陸前高田ハナミズキのみちの会代表)が自らの被災経験を語った。
同市では約1600人が犠牲となり、200人以上が今も行方不明のまま。浅沼さんが「あのとき、手を離さなければ。あのとき、ひと声かけていれば。今でも後悔し続けている人が大勢います」と静かに語り、「『いってきます』のあとの『ただいま』『おかえり』が当たり前ではないと知って欲しい」と訴えかけると、涙を浮かべながら聞き入る保護者の姿も見られた。
被災後、避難路に亡き息子の好きだったハナミズキを植え、シンボルロードとして高台に避難することの重要性を後世に伝えようと考えた浅沼さん。その思いは多くの共感を呼び、ついに2018年に完成する見込みだという。
浅沼さんは「地震が起きた時にどこで集まるのか家族で話し合ったり、何をすべきかしっかりと自分で考えられるようになって下さい」と講演を括った。
参加した児童は「お話を聞いて、当たり前がどれだけいいことか、死者の数の重さ、命の大切さを実感しました」と感想を述べた。
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