ハーモニーホール座間の指定管理を行う公益財団法人座間市スポーツ・文化振興財団がこのほど、9年ぶりとなるオリジナルオペラ「目覚めの時」の制作を発表した。出演者は公募で集まった一般市民で、ソリストも県内出身・在住者で固められた。童話「眠り姫」をオマージュしたファンタジーで、12月の上映に向けて練習が行われている。
同財団はこれまで、市民主役のオペラを定期的に上演してきた。2007年には初となるオリジナル創作オペラ「けやき姫」を実施したが、以降は既存の脚本による上演が続いていたという。
今年12月11日(日)の上演が決まった新作、「目覚めの時」は「眠り姫」をオマージュしたオリジナル作品。昨年座間で本格デビューしたオペラ演出家の橋本英志さんが脚本と台本、演出を担当し、代表作に「みづち」や「ある母親の物語」などを持つ作曲家、白樫栄子さんが作曲を担った。歌は総勢51人の「ハーモニーホール座間オペラワークショップ合唱団」が担当する。
同作は、子どもから大人まで馴染みがあり分かりやすいグリム童話の眠り姫をベースに作られた。ある国の王と王妃が幸せな生活を送る一方、長年にわたり子どもに恵まれない苦悩の中で追い詰められ、代々続く掟を破ることから物語がスタート。そこから起こる、国を巻き込んだ騒動を描く。
地元出身ソリストも
7月16日には、6月のオーディションで選ばれたソリストも発表された。ウェイン姫役には茅ヶ崎市在住で、昭和音大大学院を主席卒業したという実力派の高畑和世さん(25)。王妃・フォーテル役には相模原市南区在住で、オペラやコンサート、司会やナレーションなど幅広いキャリアを持つ河村有美さん(27)が選ばれた。物語の進行役となる森の精霊「シーレ」には、座間市在住で声楽家団体二期会会員の辰巳啓子さん(31)が選出された。
同財団によると、オーディションには16歳から71歳までの男女が参加。演者9人が決定したという。
歌を担当する合唱団も練習に入っており、同財団は「まさに市民が創り、盛り上げるオペラになるのでは」と話している。
チケットは8月31日(水)から同ホール窓口等で発売予定。全席指定、3500円。問い合わせはハーモニーホール座間【電話】046・255・1100へ。
市民一体の舞台創作
座間版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|